J.S.バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ第2番 BWV1004 より《シャコンヌ》

Partita in D minor for solo violin by Johann Sebastian Bach

gaysinmovies:

Dearest Jane
Director: John Lerchen
Cast: Sydney Pierick, Scott Myers, Benjamin Meadows
USA | 2015 | 105 min

ENG - Jane McDonald must overcome her fear of change, love, and acceptance when she is sent to live with her uncle in the isolated countryside of Indiana.
Uncle Benjamin, who is an alcoholic, is very kind to her, but acts as if he is holding something back.
Jane slowly adjusts to her new lifestyle but is hesitant to go back to school. She is surprised when she gets to know the popular boy in class, and his mother who treats her with utter disrespect. During one of their disputes, it is revealed to her that her uncle is gay, and she starts to stand up for him.

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オリヴィエ・メシアンの《世の終わりのための四重奏曲》

Olivier Messiaen, Quatuor pour la Fin du Temps

科件費に関して、最近聞いた話を差し支えのない範囲で書いておくか。学振が定めた規定では、科研費には常勤の研究者だけでなく、非常勤講師や学振特別研究員なども応募できる。しかし実際には、大学独自の内規によっては、常勤以外の人の応募が許されていないケースがある。 https://twitter.com/uemurag/status/515744182699188224

Passacaille et fugue en Ut mineur, Jean-Sébastien BACH

J.S.バッハの《パッサカリアとフーガ》 BWV582

semioticapocalypse:

Lucian Freud dressed to match his zebra head. C. 1943
[::SemAp FB || SemAp::]

semioticapocalypse:

Lucian Freud dressed to match his zebra head. C. 1943

[::SemAp FB || SemAp::]

moderne-solitude:

Lucian Freud, self portrait (1947)

ルシアン・フロイド

moderne-solitude:

Lucian Freud, self portrait (1947)

ルシアン・フロイド

「子どもには選挙権がないからね」

「だが、それはどうでもいい──やつは今やっていることをやめるつもりはないっていっていた。永久にだ。それが自分の望みなんだそうだ。自分は子どもを愛しているっていってた」

「きみにはそれが理解できない?」

「あんたにはわかるのかい?」

「うん……といっても、わたしが理解できるのはそういう衝動じゃなくて、その理屈づけのほうだがね。医者という職業に就いていると、人間の体の仕組みについてはよくわかってくるが、精神の探究というのは本来、政治的なものだからね」

おれはその意味がわからず、眉を吊り上げた──パブロは”駐車禁止”の標識も政治的なものだと考えている。

「そうなんだよ、兄弟。われわれは体の病気をヒルで治療するなんてことはもうやってないが、精神の障害に対しては、いまだに真空状態の中で治療しているみたいなもんだ。これはあまり論理的な説明じゃないが、世間はそれでほっとするところがあるんだ。もし、われわれが精神的な病気も生化学的なものだといったら、世間は正しい薬物療法がすべての疑問に対する答えになると信じてしまうじゃないか」

「メタドンみたいにか?」

「そうだ、わかってるじゃないか。いうまでもなくヘロイン中毒というのはいろいろなものの産物だ……だが、ヘロインがこの国にはじめて紹介されたのは政府によってなんだよ。第一次世界大戦後、帰還兵の多くがモルヒネづけになっていたが、ヘロインというのはそんな連中にもよく効く驚異の薬だったんだ」

「それがギャングどもの抗争をひき起こして地獄になっていったわけだ」

「きみもヘロインの猛威をおぼえているだろ。われわれの社会に蔓延して、若者を生ける屍にしてしまった。それも、ギャングどもが一種の政治意識を働かせはじめたからなんだ」

「政治意識ね」と、おれはいった。

(……)

「人種差別っていうのは麻薬みたいなもんだよ、バーク──本来、必要なものをわからなくしている──みんな、馬鹿だってわかっていながら、とりあえずそれにすがるんだ」

おれは交通整理のおまわりみたいに手をあげて制した。

「ちょっと待った、兄弟。あんたの話はどんどん先に進むんで、ついていけないよ。そんな話と子どもの強姦とどういう関係があるんだ?」

「同じことだよ。政治というのは、大衆の面前に示される現実をコントロールしてるんだ。いいかい、フロイトによれば、子どもと大人のセックスは幻想でしかない──子どもの頭の中にある何かなんだ──両親に対して抱く性的な感情と同じように想像の産物なんだ。そういう感情が実際に存在してるってことは知ってのとおりだ──たとえば、オイディプス・コンプレックスみたいにね。ただ、子どもがみんな、そういう感情を抱いているってことで、近親相姦の事例までが幻想として否定されるわけじゃない。そういうことがあるのだと確認するまでは長い時間がかかったがね。政治的に見れば、近親相姦なんて幻想だと思われてるほうが都合がいいわけだから。医者も被害者になった子どもに治療を施したが、その”治療”はいんちきだった──子どもたちに嘘を信じ込ませ、自分はおかしいのではないかと思わせてしまった」

「それが子どもたちを……」

「狂わせてしまう。そうなんだ、結果的にそうなってしまった。狂気を演じていた子どもたちは、もともと狂っていたという事実の証拠として、それをあげられてしまうんだ。わかるかね?」

「だが、なぜだ? 自分の子どもをファックしたやつを擁護しようなんて連中がいるのか?」

パブロは溜息をついた。おれの政治的無知には、いつもうんざりさせられるのだ。「こんなふうに考えてみるんだね。一人の奴隷が南部から逃れて、なんとかニューヨークにたどりついたとする。そして、われわれが彼に精神療法を施したとする──これまでの奴隷としての体験はすべて悪夢でしかなかった、と思い込ませるのだ──その政治的な意味あいがわからないかね? われわれは奴隷主と対決しなくてすむというわけだよ。つまり、彼らとの交易や商売を続けることができるし、経済的な利益を維持することができるってわけだ。そうだろ?」

「だが、奴隷には……」おれはそういいながら、パブロが間違ってるといえるような理屈はないかと考えてみた。「夢じゃすまないような傷が体に残ってるだろうし……」

「近親相姦の犠牲者には傷が残ってないと思うのかい?」パブロはいった。

おれは煙草に火をつけ、フラッドのことを、彼女が強姦された相手に押された烙印を消そうとして、自分でつけた傷のことを思い出した──ギャングに入れられた入れ墨の上にガソリンを注いでマッチで火をつけ、この世でたった一人しかいない友だちにしがみついて、その火が二人を自由にしてくれるまでじっと耐えていたときのことを。「そんなふうに子どもをだまして何の得があるっていうんだ?」と、おれはきいた。

「子どもには選挙権がないからね」と、パブロは答えた。

(……)

パブロは頭をだんだんもたげていって、天井を見上げた。「われわれに実際にわかっていることを話そうか──そんなに時間もかからないだろうから。子どもたち──よその子どもや自分の子ども──とセックスしている大人をわれわれも知っている。そして、それが力と関係しているらしいってこともわかっている──大人が子どもに対して持っている力とね。」

 

アンドリュー・ヴァクス『赤毛のストレーガ』(佐々田雅子 訳、早川書房)p.404-408

 

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